三橋「えと これがりばーすれっぐれいずだ」

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530fusianasan
俺のペットは今日も元気です
もう昼間は半袖でもいいくらい暖かい4月後半。
俺はある所をネットで調べていた。ドッグランだ。
しかし中々コイツを連れて行けるような場所は見つからなく、画面を半分にしてお気に入りのスレッドを同時に流し読みしていた。
するとある広告バナーが一番下に貼られているのを見つけた。
『あなたのご自慢のペット、ぜひご紹介ください』
サイトに入るとたくさんの広告リンクが貼られ、一発でアングラな所だと検討がつく。

コイツ位の小柄な少女だったり、どっちが飼い主かわからなかったり、お互い首輪をつけあったりだった。
小さなパブを貸し切って行われた交流会という名のペット自慢会。俺はその場へこいつも同席させた。
趣味の悪い調度品が赤い光で増々気味が悪い。しかしコイツの白い肌が最高に艶かしく見え、俺はこれはこれで悪くないと思った。
体を隅々まで綺麗に洗い、お気に入りの首輪をしたのに小さく縮こまってるのは気に入らないが。

さて、あなたのペットは何ができますか?
一番年配の方にゆっくりと促され、俺はコイツを部屋の真ん中の空間までひっぱり、道具を出した。
最後に公開自慰をさせ終えると、ある男性が握手を求めてきた。
どうやら一晩コイツを借りたいらしい。俺は提示された金額を見て思わず

「ぅ ぶえっくしょん!」
汚いくしゃみで覚醒した。
隣の席の奴はどうやら酷い花粉症らしい。ずっと鼻紙を手放さない。
ずるずると鼻をかむ音を聞きながら、俺はそっとネットのあるタブを閉じた。
アイツを人前に出すのは、やってみたいけど気がひける。