メタボ「三橋君!今の内にガソリン満タンにするぞ!」
文化祭を前に下準備中のクラスメイトが多く残る放課後。
ふと前の席を見れば、もぞもぞと自分の尻を触る三橋がいた。
相変わらずきめぇなあコイツ。そんな風に思いながら見ていると
クラスメイトの田島が走ってきて突然、三橋のズボンを下ろした。
「ひやぁあああうわあっ!?」
すっとんきょうな悲鳴をあげて三橋はズボンを上げようとするが、それは許されない。
とうとうスッポン!と田島がズボンを完全に脱がせてしまった。
べしゃっと三橋は床に転がる。それを見てレイプ目で笑う田島。
「きゃあああ!?」
「なにやってんだ田島!」
おいおい、いくらなんでもイジメじゃねーの。
田島を止めようと席から立ち上がった途端、それは目に入った。
紺。紺だ。
まごうことなき濃紺のそれは過ぎ去った日々の眩しさを思い起こさせると同時に、
ひどく、俺を狼狽させた。この場にあるはずのないもの。
その濃紺は三橋の白いふとももから上を、ふっくらと包み隠している。
ブルマ。三橋はブルマを履いていた。
「な、なんだそれ…………」
俺の呟きに我に帰った三橋は盛大に泣き出してしまった。
「ひっ………うわああああん!!だ だから やだって言っ たの、にぃいい!!」
固まる俺の隣で田島は爽やかに笑った。
「ブルマは正義なんだぜ、三橋!」
「「「ハーイル・ブルマッ!!!!」」」
今、クラスの男子達は一つになった。俺は文化祭で優勝するのはうちのクラスであろうと確信したのだった