翼「チンバルサンバ!!」

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503たなごころ
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聞き慣れた声を聞いて、固まっていたオレの体に張り付いていた氷が、さあって溶けていく。
ギシギシって音が聞こえそうなほど、ゆっくりうしろを振り向く。

「は、ない、くん…」
「おー。どした?まだ着替えてねえの?」

ふわーっと体が軽くなって、幕が降りてくるみたいに、ちょっとずつ視界が暗くなっていく。
花井君の声が、聞こえる。
オレに、何か言ってるのかな。
頭の端っこで返事しなくちゃって思いながら、オレは意識を手放した。