<改行なし、ここまでwiki参照>
ほっと息をついて携帯を閉じる。
胸を撫で下ろしたのも束の間、すぐに手の中の携帯がブルブル震えた。
「ひいぃっ」
びっくりした、すごいびっくりしたっ!
慌てて開くと、ついさっき送ったばかりのメールの返信が来ていた。
Sub (non title)
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やっと返事くれたね。
オレはいつも廉のそばにいるよ。
いつも、オレのそばに。
なんだか急に怖くなって、ぐりんと部室を見回す。
誰も、いない。
大丈夫だ、誰もいない、誰も…。
ドキドキ跳ねる心臓を抑えて、深呼吸。
ふうーと息を吐いたとこで、オレの呼吸以外の音が耳に入る。
背後にある立て付けの悪いドアが、ギイィと悲鳴を上げた。
>>184 <一行改行 とりあえずここまで>
なんで、ドアが。
さっきのメールが蘇る。
いつも、オレのそばに。
まさか、そんなわけない、でも。
逃げ出したい。
体が動かない。
息が吸えない。
自分が自分じゃないみたいに、磔にされたみたいに、動けない。
怖い。
そうして、どのくらいの時間が経ったのか。
多分実際は何秒かだったと思う。
けどオレには、途方もなく長い長い時間だった。
「三橋?」