阿部「三橋、このレモン味のカキ氷うめーぞ」

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865この物語はフィクションです
前回はwiki参照

2.
いろいろあったけど晩飯はなんとか無難に仕上がった。
当番の栄口と泉が食器の片付け、他のメンバーはいつの間にかトランプで遊んでいた。
オレはさっきから物置で発見したラジオの周波数をいじっていたが、天気情報はおろか人の声すら聴こえない。
耳障りなノイズだけが流れてくる。
「駄目だ花井、やっぱこれ使えねーや」
「そうか・・・せめて天気情報ぐらいは知りたいけどな」
花井が窓の外に目をやる。
午後から降り出した雨は未だに止まない。
予報では一週間は晴れが続くと言っていたけど、こういうものは肝心なときに役に立たないと実感した。