三橋「ケネディさんの、よう、なチンポいい なぁ…」

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726影法師
前回まではwikiでよろしくです   棒心理注意

<あらすじ(屋根裏含む)>
監禁、レイプされた三橋は夜な夜な悪夢にうなされるトラウマ持ちになり、手っ取り早く
悪夢から逃れるため、記憶のすり替えをしようと阿部を誘う。波乱を含んで展開中

次の日から俺は、三橋の語ってくれたことを頼りに調べ物を始めた。
どこから取りかかればいいのか見当がつかなかったが、自分なりに本を読んだり該当する
サイトを巡って考えた結果、離人症という症状に似ているように思えてきた。
もちろん素人判断に過ぎないし、その考えに固執するのが危険だということも承知だ。
ただなにか三橋の心の内側を知る手がかりがほしかっただけなのかもしれない。
三橋が何を考えているのか、あるいは何も考えないようにしているのか俺にはわからない。
捕手としてなら試合中の三橋の状態なんて手に取るようにわかるのに、直接体を触れ合わ
せてさえ、投手としてではない三橋は解くことのできないパズルのようだ。
あれから三橋は不安定になることもなく、落ち着いているように見える。
だが田島とふざけていたりしても、できるだけ接触を避けていることに俺は気付いてしま
う。
何気なく触られることすら嫌なのに、三橋は俺に体を開く。
自分がとんでもない人でなしに思えて気分が悪くなってきた。
普通のセックスだけならまだしも、目隠しして咥えさせたし頼まれてだけど手を縛ってレ
イプまがいのことをした。
思い出してあまりのひどさに頭を抱える。
挙動不審な俺に栄口が「頭痛いのか?」と声を掛けてきた。
「あ、いや、なんでもない」
部室で着替えながら考え事をしていた俺は、まわりの楽しげな様子との落差に一瞬自分が
どこにいるのか見失いそうになる。
ここにいる自分は本当の自分なのか。
足に見えない枷でもはめられたかのように俺は立ち尽くしていた。