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二人を見送ってから、おはみはは荷造りに取り掛かった。
「なぁ、もう行くのか?」
「うん、本星で赴任先まで決まったからね。
なかなか帰れないから、用事全部済ませちゃったよ。」
「寂しくなるな、じっちゃ生きてる間に一回は帰って来いよ。」
「うん」
「絶対だぞ、無理すんなよ!」
「うん…」
昨日まで旅だったので、荷物はそう無い。
「お、オレ泣かないっよっ!」
「おう! またな!」
おはみはを乗せた宇宙船は、だんだん小さくなり、やがて見えなくなった。
「バイバーイ」
「て、花? お前おはみはに着いてかねーのかよ!」
「オハミハ オオアワテ ワスレテタ ダカラミハシノソバニイク」
「しゃあねーな、届けてやんよ」
「アリガトウ オハタジ」
ミホシ花は葉をパタパタ揺らした。