俺「おまえの中にたっぷり注ぎこんでやるぜオラオラ」
ある日、練習の終わりに阿部君に呼び出されて打ち合わせた後、二人で部室に戻ると、そこは無人だった。
「他のやつらは先に帰っちまったか」
そう言って阿部君は手早く着替える。
オレも、慌てて着替え始める。
急がないと怒られてしまう。今日阿部君は様子がおかしかった。なんだか妙にオレのことを見るんだ、チラチラと。
オレ、気付かないうちに阿部君を怒らすようなことしてしまったんだろうか。
ああ、またこっち見た。
「お前さぁ、…田島だけじゃなくって、バスケ部の原ってやつとも寝てるんだって?」