俺「おまえの中にたっぷり注ぎこんでやるぜオラオラ」

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372黄金キノコ
ほのぼのファンタジー風ミミズプレイ注意

うっそうとした森の入り口に着き、三橋ははふっと息をつきました。
野を越え山を越え、やっとの思いで辿り着いたは禁忌の森。
三橋たちエルフ一族の間では決して立ち入ってはならないとされる場所です。
あっ今笑いましたね?いいじゃないですか、鼻ぺちゃだってちんくしゃだって、
三橋はエルフなんですってば。一応ね。
臆病で引っ込み思案な三橋ですが投球と、食い意地だけは誰にも負けませんでした。
そんな三橋の耳にはいってきた噂曰く
『禁忌の森には百年に一度幻のキノコが生えるとな』
それを聞いた三橋はすっかりキノコのことで心をうばわれてしまいました。
百年に一度の幻レアものなんて、一体どんな味がするのでしょうか!
きっと夢のように素敵な珍味にちがいありません。
そして三橋は幼馴染のシュウちゃんの目を盗み、こっそり里を抜け出したのでした。
373黄金キノコ:2008/03/12(水) 00:43:34
>>372

あてどなく森をさまよって、三橋はすっかりくたびれてしまいました。
「や、やっぱりキノコはただの噂だった、のかな」
そもそも百年に一度なんて見つかるわけがありません。
諦めかけたその時、三橋の鼻をなんとも素敵な匂いがくすぐりました。
まったりとまろやかでそれでいて香ばしい、胸いっぱいに吸い込みたくなるいい匂い。
メロメロになった三橋は、匂いに誘われるまま森の奥へと進みます。
どんどん匂いが濃くなって、それはみっしりと生えた蔦の奥から漂ってくるようでした。
食欲の一心でなんとか蔦をかき分け、体をねじこませた先は急斜面。
「ひゃあっー」
三橋はころころと転がって、何かにぶつかりようやっと止まることができました。
ひいひいと体を起こすとそこはすり鉢状にぽっかりと拓けた空間でした。
中央に切り株があります。さっきぶつかったのはこれでしょう。
でも三橋にはそんなことはどうでもいいことでした。
だってその切り株に、きらきらと輝く黄金のキノコが生えていたんですから!