阿部「三千世界の烏を殺し」

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原作レイプ注意

(江戸に行く前に大阪や京都でいろいろあったらいしが、本読んでも良く分かんなかったから一気に消化)

ついに廉姫は二ヶ月あまりの長い時間をかけて江戸の島津斉彬の城の三田邸につきました。
城にはたくさんの薩摩のものがあり、長い旅をしていた廉姫に癒しを与えました。
「す、すごい!これ薩摩の国のびいどろ、だ!なつかしい!」
廉姫は棚の上の茶碗をとってにっこりと笑いました。
「そうですね、ここは薩摩の出城ですからひととおりの国の産物はそろえてありますよ。」
「ど、どんなものが?」
「はい、柚須の木のそろばん、さつまつげ、カラカラ船の玩具まで。」
「す、すごいな。そんなものまであるのか。」
廉姫はこれをきき、とても安心しました。

しばらくすると、この城に住んでいる島津隆也の妻、百枝姫の使いがやってきました。
「長い旅、お疲れ様です。姫様。これは百枝姫さまからの贈り物にございます。どうぞごゆるりと旅の疲れをおやすめになってください。」
と美味しそうなお菓子をくれました。廉姫が丁寧にお礼をいうと
「百枝姫さまとの対面は明日にごさいます。」
といい、部屋から出て行きました。