>>258 ※ここまで。
どんなにやめてと叫んでも、嫌だ嫌だと首を振っても、阿部君は聞く耳持ってくれなかった。
…阿部君にはもう、オレの言葉なんか届かないんだ。
『オレ達は、良いバッテリーだったよな』
最初に投げかけられた言葉が過去形だったことに、今ようやく気付いて心が断末魔をあげる。
「…っはぁ うっ」
耳鳴りがするほど頭に血が昇って、見開いたままの瞳から大粒の涙が零れた。
もうどうにでもなれという気持ちと、どうにもなってほしくないという気持ちが頭の中で拮抗する。
琉の時よりも抗う気持ちが大きかったのは、オレの中で阿部君がとても大事な位置にいる人だったからだと思う。
…変な意味じゃなくて。
「やめ て …阿部く やめ て」
「…これでも使うかな」
阿部君は、右手の人差し指でオレの肛門の中を乱暴に掻き回し、血で滲んだその入口に備品手入れ用のオイルを塗りつける。
「うぐっ …痛っ うっ」
「ちょっと勿体なかったか」
オレの存在を完全に無視するかのように呟くと、阿部君はいつの間にか腰半分まで下ろしたズボンからそそり立った肉棒を取り出して、その先端をお尻の割れ目に押し当てた。
「あっ ひあっ!!?? ム ッムリ!! 無理っ!!」
お尻に力を入れてその侵入を全力で拒む。何をしようとしているのかは、ここまで来れば明らかだったからだ。
しばらくそんな攻防を続けていると、阿部君は業を煮やしたのか一旦侵入を諦め、代わりにオレの陰嚢をギュッと握った。
「う ひぁ …ッ!!!」
突然襲ってきた強烈な痛みに、声にならない悲鳴を上げる。
冷や汗をかきながらそれに耐えていると、阿部君は見計らったように熱くて固い体の一部分を突きつけ、勢いよくオレの中にねじり込んだ。
「ひぎゃあああああっ …あ ああっ!!!」