706 :
蛍:
ここで空気を読まず投下!!!
戦時ネタ注意
それからというもの、二人での生活は以外と楽しかった。
起きて、メシ食ってボール投げて疲れて休んでメシ食って寝る。
それだけの生活だけど三橋と一緒だということだけで全部が3割くらい楽しいことに思えた。
でもそんな生活がいつまでも続くはずもなく
お母さんと親父がためておいてくれた食糧はゼロに近くなっていた。
結局あのあと三橋のうちに行っても防空壕の中には特になにもなく
ただ一枚の紙が残されているだけだった。
「三橋…起きろ」
新しい家と呼んでもいいのだろうか、家と呼ぶにはボロすぎる
でも心地よい眠りを与えてくれるこの場所に朝の光がほんの少しだけ差し込む。
鳥のさえずりが綺麗だと思えるようになったのは最近のことだった。