※ピョア注意
朝飯を食い終ったんで、そろそろ、学校へ行くことにする。
玄関で、三橋に
「三橋、いってらっしゃいのチュウはしてくれないの?」
とか、ふざけて言ったら
「お、オレも、栄口君と、一緒に、学校、いく、よ」
と、真顔で返された。
むぅ、冗談っぽくいけば、流されるんじゃないかと思ったんだけど。
やっぱり、三橋の方からキスしてもらうのは、まだ、無理かなぁ。
家を出て、人気がなかったので、少しの間、手を繋ぐことにした。
「ん」
俺が手を差し出したら、三橋はしばらく、俺の手を見つめて、顔真っ赤にして、オドオドしてたけど、そのうちに
「し、失礼、します」
とか言って、俺の手を握ってくれた。
失礼しますって、なんだよ、でも、そういう阿呆みたいな所が好きなのかもなぁ。
冬も終わりかけだけど、まだ、朝は寒い。
その中で、三橋と触れている部分だけが暖かい。
っつ〜か、蒸れてきました。
まぁ、手握りあってればそうなるよね、とか思ってたら、三橋が、また、自己卑下発言かましましたよ。
「ご、ごめん。お、オレ、汗かいて、て、き、気持ち、悪い、よね」だって。
このテラテラビッチが。