阿部「三橋の足は納豆の香り」

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552ドクター・チンコラ
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1204206592/909

カタカタカタ…
テーブルと繋がった壁の一部が開いて食事のトレイが現れた。
「な、なんだ!?」
「…ご はん?」
彼らは宇宙から降ってきた暗黒物質でも見るかのようにそれを繁々と覗きこんでいる。
「お…いし そう」
「バッカ食うな! 何が入ってるかわからねェぞ!」
…全く、近頃の若者は可愛げというものがなくていけない。
オーガニック派の私が食べ物に小細工などするはずがないではないか。
今日のメニューは鰻のかば焼き、自然薯のとろろ飯、カキフライにすっぽん汁…
見る人が見れば一発でわかる精力増強メニューだが、彼らは気づいていないようだ。
どんなに警戒しても食欲には敵うまい。私はしばらく様子を見ることにした。

ぐぎゅるるるるぅ

「三橋、お前なぁ…」
「…うぅ だって お、お腹 すいた よ」
「だからって、どう見ても怪しいこんな飯食えるわけが…」
「う、うまそう!」
「だから、やるなって!」
「も…我慢 でき ないっ」
「ちょっ おまっ!!」
黒髪の制止も振り切って、茶髪の投手はトレイに飛びついた。
そしてそのまま貪るように食べ尽くす。よほど腹が減っていたんだろう。
「くっ くそ!」
その姿を見て我慢できなくなったのか、捕手の方もついにトレイに手を付けた。
よし、かかった!!全て計算通りである。