このときばかりは菩薩の心を持つオレも目の前で鼻を膨らませる歩く性欲に蔑みを込めた目を向けずにはいられずしかし歩く性欲はそんなことは気にもならぬようで手ぬぐい越しにオレの腰を円を書くように撫で回します
しかし玄関でお母さんの耳をつんざくような叫び声が聞こえると慌てて手ぬぐいをオレの腰に巻き付けましたホッと息をついたもののこれでは何一つ解決していないことにようやく気付いたオレたちは
ワタワタとあわてふためきますが時既に遅くガラリとお風呂場のガラス戸を開ける音に恐る恐る振り向くと文字通り目が点になったお父さんが歩く性欲の精液が点々と付着した着物を片手に立ち尽くしておりまして候