「恥ずかしい…。オレ、女の子じゃナイ、よ」
いいから。三橋の手を取って、捲り上げたアンダーシャツを握らせる。
「ちゃんと抑えとかないと、ダメだからな」
素直にコクンと頷く三橋の、日に焼けてない胸はちょっと驚くほど白い。
部室が寒いのか。三橋の肌はうっすらと粟立ち、ふるふると震えていた。
今度は何をされるのか。不安気な顔で三橋が俺を見下ろしている。
「別に怖いことなんかしたことないだろ?」
そう言って俺が笑っても、三橋は強張ったまま。何を緊張してるんだろう。
「うぁっ・・・」
そっと脇腹に触れると、俺の手が冷たかったのか、三橋は上擦った声を上げた。
「ごめん、冷たかった?」
と聞くと、首を振って、びっくりしただけ、と呟く。
「でも、すっげートリハダ立ってる」
つぅっと人差し指で輪郭をなぞるように撫で上げると、また三橋の体がピクンと動いた。
「ホラ、ここも」
薄桃色の乳首に指を押し当て、円を描くようになぞる。弄ってるうちに、ますます固くなる小さな突起。
「す、やまくん…」
「寒いから、こんなになっちゃうんだろ?かわいそうに」
三橋はなんと答えたらいいのかわからないといった表情で、自分の乳首を弄ぶ俺の手から目を逸らした。
人差し指で押し潰し、親指を添えて摘む。引っ張って、弾く。
「う…ふぁっ・・・」
三橋はぎゅっと目を閉じて耐えている。快感に。くすぐったさに。もしかしたら、それとは別の何かに。
「三橋、目ぇ開けて。俺のこと見ててよ」
顔を覆うように手を添え、少しだけ引いてみる。三橋の目が俺の目を見た。
俺は三橋を見つめたまま、三橋の胸元に口付ける。三橋がさっきより大げさに震えた。
ちゅっと吸いついて、舌で舐め上げる。唾液でぬめぬめと滑る乳首を舌で追いかけて、歯を立てた。
ふーっと左耳に三橋の熱い息がかかり、見上げると、三橋はまた目を瞑ってしまっている。
「三橋。目、瞑っちゃダメって言ったろ?」
「だ、だっ、て。こんなの、へん、だ」
「いいから。見て」
恐る恐る目を開けた三橋に見せつけるように、俺は舌を出す。赤くなった目に浮かぶ涙を見て、俺は笑った。