>>725 そんな消え入りそうに言うお前が、かわいそうになったんだ
おはよう(略)
おっさんが(略)
2がつもおわりのある夜、ひとりの少年が、おしっこをうっていました。
いてつくようなつよい風、あしもとにはつもった雪、こごえそうにさむい夜です。
なのにまずしい少年は、コートもきることができず、ふるえながらおしっこをうっていました。
かえりたくてたまりませんでしたが、はやくこのおしっこをうらないと、いまにもぼうこうははれつしそうです。
『お、おしっこ、おしっこは、いりま、せんか…』
少年のちいさな声は、いきおのある春一番のなごりに、かき消されてしまうばかり。
おしっこはぜんぜん、うれません。
そのうちに夜はふけ、さむさはいっそうきびしくなりました。
さむくてさむくて、いまにもおちんちんから、おしっこがとびでそうです。
しかし、ここでもらしてしまうと、うりものがなくなります。
『お、おしっこ、したいよ、したいよぉ…』
少年がモジモジうちまたになって、ヒザをすりあわせて泣き出したそのときです。
『みはしたんのオシッコでたいたごはんがたべたい…』
まさに、それは、かみのこえ。
少年は泣きながらその声の主にかけよると、ふるえる手でおちんちんをとりだしました。