阿部「失くした約束は星に 思い出はとけない」

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734fusianasan
>>725
そんな消え入りそうに言うお前が、かわいそうになったんだ

おはよう(略)
おっさんが(略)

2がつもおわりのある夜、ひとりの少年が、おしっこをうっていました。
いてつくようなつよい風、あしもとにはつもった雪、こごえそうにさむい夜です。
なのにまずしい少年は、コートもきることができず、ふるえながらおしっこをうっていました。
かえりたくてたまりませんでしたが、はやくこのおしっこをうらないと、いまにもぼうこうははれつしそうです。

『お、おしっこ、おしっこは、いりま、せんか…』

少年のちいさな声は、いきおのある春一番のなごりに、かき消されてしまうばかり。
おしっこはぜんぜん、うれません。
そのうちに夜はふけ、さむさはいっそうきびしくなりました。
さむくてさむくて、いまにもおちんちんから、おしっこがとびでそうです。
しかし、ここでもらしてしまうと、うりものがなくなります。

『お、おしっこ、したいよ、したいよぉ…』

少年がモジモジうちまたになって、ヒザをすりあわせて泣き出したそのときです。

『みはしたんのオシッコでたいたごはんがたべたい…』

まさに、それは、かみのこえ。
少年は泣きながらその声の主にかけよると、ふるえる手でおちんちんをとりだしました。