全てがFになるパロ
あらすじはwiki参照
『貴方は殺したい人間がいますね?』
体が石のように固まって動けない。
そういえば、昔バジリスクに似ているとクラスメイトに言われたことがあったっけ?
何故、悟られてしまったのか三橋にはちっとも分からなかった。
混乱と疑念が頭の中でひたすら渦巻く。
「な、なん で そういう、風 に 思うんです、か・・・・・?」
「思ったのではなく、既に決まっていることを再確認にすぎません」
ぴしゃりと返される反応にうんともすんとも三橋は言えず、ただウグ、とかフグ、としか呟けない。
上手く口が回らない代わりに戻ってきた冷静さが
ここの会話は録音されているという説明を三橋に思い出させてくれた。
「理由は肉体的屈辱によるものなのではないですか?
それも、」
切れ長の目は三橋をずっと見てくる。
「性的な意味で」
『…………いた、痛い よっ………やだ やめ、やめろぉおおおおっ!』
生温い息。汗くさい体臭。押さえつけてくる自分より強い力。
異物を無理やり埋め込まれる痛み。そして体全体に響く鈍い衝撃と重さ。
あの時の恐怖と嫌悪感は一生忘れられない。