>>前スレ921
今の三橋は、沖にとって初めての”存外に扱える他人”だった。
気の弱い沖は、昔から他人に使われる役所になることが多かった。
集団の中心的人間に随伴して、目立たないように控え目に生きていく。
それが自分の性に合っているし、他人の上に立ちたいという欲求もない。
何の疑問もなくそう思っていた。
今のような状況になる前までは。
ここ数週間の体験が沖に教えてくれたのだ。
他人より優位に立つ快感、三橋への性の搾取を通して得られる絶対的な優越感を。
今まで暮らして来た日常か一瞬にして瓦礫となり、初めは絶望した。
しかし、今はこの非日常に感謝している。
人生を味気無いものにおとしめる所だった自分に、こんなにも楽しいことを教えてくれたのだから。
沖は、自分の人生はようやく始まったのだと思っていた。
そして、手始めに目の前の生贄を存分に堪能するのだ。
「もういいかな」
他の部員達から十分に離れたのを確認する。
「じゃぁ、三橋、そこにしゃがんで」
三橋は無言で地べたに膝を付け、不安そうに沖の顔色を伺う。
三橋の前にたって、その眼前で己のイチモツを晒していく。
さあ、存分に奉仕してもらおう。