ホモキング「全部三橋のせいだ」

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899誘拐犯・エロ抜きエンド
展開バーローに対抗しようとしたら、エロフラグが全部折れた。保管無しで。
それはそうと、帰宅したら500スレが終わってた。予想してたが残念だ。
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1203423785/249

あれから、犯人からの連絡はない。
周りの人間はどう対応して良いのか、迷い、遠巻きに己の仕事を遂行している。
呆然としていた奥さんは、チャイムの音に顔を上げた。
「誰だ?」
「学生……ですね」
奥さんがインターフォンに出る。
「悪いけど、廉はちょっと調子が悪くて……ええ、入院してるの。
すぐ、退院すると思うんだけど。
……え?ま、また今度じゃ駄目なの?そう、入ってちょうだい」
奥さんが振り返ると、自分が注目されてた事にびっくりして一瞬、竦んだ。
「今のは?」
「大丈夫、です。廉……息子の学校のお友達、で、阿部隆也君。
貸した物が明日どうしても必要だからって。
ちょっとすいません、一緒に上に行きます」
奥さんは、玄関への扉を開け、階上へ上がる足音が聞こえた。



三橋から連絡が有った。
風邪で休んでるなら、ちゃんと寝てろよ、と怒鳴ろうとする前に他の人間に電話が替わった。
その男は三橋を誘拐してること。
そして、俺の協力がなければ、三橋が死ぬと言った。
半信半疑で、学校帰り、と言っても今日はミーティングだけだから、早いんだが、三橋の家に寄った。
その周りは何気なさを装っているが物々しい。
無理言って家の中に入ったら、家中が息を詰めて俺の一挙一動を見張っているかのようにピリピリした空気だった。
そして、おばさんは無理矢理の笑顔を顔に貼り付けていたが、どう見てもやつれていた。
「それで、廉は何を貸したの?」
笑顔のおばさんに俺は人差し指を口に当てた。