「少年院はこの角を左に曲がるんだったよな!?」
「ああ!!」
そのとき、
ドカーン!!
とダイナマイトが爆発したようなもの凄いでかい音が聞こえた。
「い、今の音何なんだ・・・?」
「さ、さあ・・・・。花火かな・・・・。にしては音が大きすぎるな・・・。」
そして二人が角を曲がったとたん信じられない光景が目に飛び込んできた。
「う、ウソだろ・・・・・。」
なんと三橋のいた少年院は爆破されていた。
あんなに頑丈に出来ていた少年院は跡形も無くなっている。
ただ、そこには積み上げられたコンクリの瓦礫と砂埃がただまっていた。
「一体この短い時間の間になにが・・・・。」
阿部はぺたりと力なく膝を地面につけた
「あ、阿部!?あそこにいるの三橋じゃね!?」
花井が指差す先に茶色いふわふわした髪が瓦礫の中から見えた。
「み、三橋!!」