い、インピョアわっふる!
みをつくし番外編
500記念に書こうとしたら、あらすじだけでも長くなったので500前後記念てことで、ボチボチ書いてきます
wikiいつもありがとう。レス間に改行お願いします。それと↓の注意も収録してもらえるとありがたい
---------------------------------------------------------------------------------
※天徳4年(960年)「天徳内裏歌合」の史実を元に色々改変しまくりなので、あくまでパロとして
※文中で後に出てくる三つの歌は、百人一首から拝借。もちろん作者は俺じゃないです
※平安パロ注意・ピョア注意・史実捏造注意・三橋少な目注意(色々あってごめん)
---------------------------------------------------------------------------------
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ
随分と長い時間を、獣の遠吠えと山積みにされた阿弥陀経の写経だけに囲まれて過ごした。
謹慎処分が解けた水谷少将は、羅城門を越えた牛車の窓から、朱雀大路に広がる京の都の空気を
地獄から娑婆に生還したかのように満喫する。
平安京隅の市井の様子は、物売りや童子たちが右往左往する雑多な雰囲気で、
宮中の整然としたそれとは全く違う世界のようだったが、水谷少将はそんな活気ある人々も嫌いではなかった。
夏の照りつける暑さから逃れるために、軒下で涼む若い娘の姿もちらほらと見受けられる。
(それに、案外とこんな処で素性も身分もない、愛らしい娘に出会うのが物語の定番だしね)
結局行き着くのが助平心ではあるが、それ以外にも常から町遊びに慣れ親しんだ水谷少将は
自分たち貴族の優雅な生活や遊びが、彼ら平民によって支えられているということも熟知している。