前回はウィキ参照。下品・三橋氏に寝た注意。
次の日、花井と阿部は捕まった三橋を訪ねるために少年院にきた。
道にはどこから種が飛んできたのか分からないがまばらに菜の花が僅かなコンクリートの隙間から咲いていた。
「なあ・・・、阿部・・・。どうしよう・・・・。」
「どうしたんだよ・・・・。」
「三橋のあの事件以来、妹たちから『おにいちゃん!!野球の練習といいつつ毎晩変態なピッチャーとズコバコしてたのね!!キモい!!もうお兄ちゃんとは一生一緒にお風呂はいりたくない!!』って言われたんだ・・・・。」
「・・・・・。とりあえず、今年の出場停止は確実だな・・・・。」
「そうだな・・・・。」
花井は夏のように澄み切った空に向かって独り言のようにこう言った。
「いきたかったな・・・。甲子園・・・。」
「それは三橋も同じだよ・・・。」
「そうだな・・・・。」
左の角を曲がると少年院が見えた。
少年院はとても高い塀で囲まれていて頑丈そうにできている。
(こんなとこに三橋がいるのか・・・・。なんかしんじられねえ・・・。)
そして少年院の受付をすませると二人は面接の部屋へ通された。