※古い少女漫画風&エロ無しベタ注意
〜前回までのあらすじ〜
俺のクラスに転校生がやってきた!
カワイコちゃんかと思いきや、来たのはなんと男、三橋廉。
俺は何げない一言で三橋を泣かしちまって……!?
「俺が悪かった!ゆるして!」
俺は素直に三橋に謝る。自分が悪いなら悪いと認めるのが男ってもんよ。
おい中村あ、なににらんでやがる!前を向け前を、シッシッ。
ン……?
なんだよ、中村どころか他の男どもまで俺にガンつけているぜ!?
くそっあとでこいつらみんな叩きのめしてくれらあ。
三橋がそっと顔を上げた。よかった、泣きやんだみたいだ。
そしてグスンと鼻をならすと、鼻声で話し始めた。
「こっちこそ、ゴメン、ナサ……」
「いいってことよ。俺こそごめん!お前さん緊張してんだろうと思って、笑かすつもりだったんだ」
「えっ!ほあ……あ、あり、が、とー」
ニコッ。
はにかんだ笑顔とともに、三橋の顔のまわりに花が咲いた。
俺はその三橋に、いっしゅん胸がキュンと
……ハッ。
いやっない!ないないない!愛じゃない!
目をさますのだ俺よ、さあ今すぐに〜〜。
――先生がドデカイ怒鳴り声ををひびかせて以降、数学の授業は静かに終わった。