三橋「三橋穴が過疎ですぬ」

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695誘拐犯
>>587 ちょっとだけ続き。本当に寝る。
馬の人が部屋の隅に置いてあった古びたパイプ椅子を部屋の真ん中に持ってきた。
コンクリート張りで、片隅にちょっと荷物が置いてあるだけの窓もない殺風景な部屋なのに、エアコンが効いてるのか、暑くも寒くも無い。
「おい、座れ」
「はい」
ギギシイと嫌な音をさせて、俺は座る。
その俺を猫の人は手早く縛った。
俺の前に豚の人が三脚にビデオカメラをセットする。
「じゃあ、オトーサンオカーサンタスケテクダサーイって言ってごらん」
猫の人がカメラに映らない範囲から言う。
俺は咽喉の奥に固まりでも突っ込まれたように、なかなか言えなかった。
「早くしろよ」
床をドンっと、踏み鳴らす。
ビクッとした拍子に、声が出た。
「お、お父さん、お母さん、助けて、下さい」
まるで自分のものでないような変な喋り方になってしまった。
そこへ馬の人が来た。
「と、ゆーわけで!1億円、用意してください!じゃないと、大切な坊ちゃんが酷い目に遭っちゃいますよ?」
あれ、また、あの変な女の子の声。
「またメールしますッ!じゃーねー!」
声に合わせて、馬の人が俺の乳首を捻りあげた。
「ああっ」
俺が悲鳴をあげる。
「ヒューヒューなにしてんのさー」
「うん?折角裸にしたんだから、効果的に、だな」
俺と他の二人を無視して豚の人は、カメラにパソコンを繋いで、何かしている。
辺りを見ている事に気付いた馬の人は俺にまた目隠しする。
そして、3人は部屋から出ていった。