※パロ注意
前回はwikiで。
俺は聞き上手でもないし、あまり愛想もよくない。
さっき聞いた三橋のアレな声ばかりが頭の中を行き来して
オヤジの話相手もロクにできない。
俺に見かねたのかオヤジは店内の小さいステージで
こなああああああゆk(ryを歌っている。
その後はトイレから戻ってきた三橋を
ステージに招き、肩を抱きながらデュエット。
マイクは持ってるのに口パクしてるだけの三橋。
手拍子を送る気にもなれず、手にずっとグラスを持ったままの俺。
……この商談、終わったな\(^o^)/オワタオワタ-
タクシーに乗りこむ取引先のオヤジを見送りながら
俺は社長になんて言い訳しようか考えていた。
「じゃ、私はこれで失礼するよ」
「あ、あの!」と三橋が声を上げる。
「しゃ、社長には、契約成立と伝えて、いいですよ、ね?」
三橋の顔が赤らんでる。そしていつもより強気な言い方。
いつものキモい笑顔だけど、今はキッと相手を見据えている。
「あ、ああ。…よろしくと伝えてくれ」
なんか相手に有無を言わせない感じがした。
気まずそうな表情を浮かべたままオヤジはタクシーで去っていった。