阿部「このだあほ!何回オナニーやってんだ!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
480深夜のファミレス
練習試合が終わった後、三橋とオレの二人は一旦家に帰ってから再び待ち合わせをした。
普段なら試合が終わった後なんてくたくたでこんなことしてらんねえんだけど、
明日がまるまる休みだということがわかっていたので珍しく二人して私服で街を歩き回った。
男二人なので行く先といえばバッティングセンターやらスポーツショップやらまあ色気のないとこばっかだけど、
それでもまあ三橋が楽しそうなのでオレは深夜になるまではそこそこ満足していた。
空の色がすっかり闇に閉ざされるような時間帯になって、さてどうしようかということになる。
いつもならオレん家か、三橋ん家に行ってそのままお泊りが恒例のパターンだ。
でも毎回毎回同じことの繰り返しってのも芸がないよな。
門限とかはないのか、と三橋に聞くと今日は両親共に不在らしい。
おいおいまたかよ。
両親の不在がこれだけしょっちゅうあると三橋の家は絶好のやり場と化してくる。
好都合といえばまあそうなんだけど。
三橋ん家の両親って変なとこで放任主義だよな。
オレが言うのもなんだけど、三橋も、その両親もこれでいいと思っているのだろうか。
けどこの環境がなければ今の三橋の人格はきっと形成されなかっただろうから、
やはりオレはそのことに感謝するべきなのかもしれなかった。
結局散々悩んだ末に一旦三橋の家に行くことにした。
そこで下準備をして深夜のファミレスへと向かう。