阿部「俺はいつ、三橋と幸せになれるんですか。」

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847影法師
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1202121732/943,947,949,955,956
少しだけど投下

部員の誰もが俺と三橋の間にあるぴりぴりした空気を感じ取り、ぎこちない雰囲気のまま
ともすれば上滑りする言葉を連ねて今日の反省点や感想を述べる。
だがそれを早急に解決すべき問題として水面下から引き揚げれば、いつかは三橋の不在に
関する憶測や疑念に辿り着く事柄であり、今はまだ口に出してはならないのだ。
同学年だけのある意味余計な気苦労のない俺たちのチームを無駄に掻き回している気がし
て申し訳ないが、俺は他の誰にも三橋のことを相談する気になれない。
反省会が終わると、監督は俺の肩を叩いて目をじっと覗き込んできた。
後ろめたいことがなければまっすぐに見返すことができるのに、俺は強い視線に耐えきれ
ず目を逸らした。
「…大丈夫です、心配かけてすみません…」
そう言うのがやっとだったが、監督は何も言わずに俺を開放した。