MHSさんとの出会い
俺は今、何の気なしに公園で休んでいる。疲れた体にほっとレモンが美味い。
実はご町内神社の節分祭からの帰りだ。
境内からゲストがお菓子をばらまくという趣向があり、
見事お菓子をゲットしたら厄払い☆成功☆という有り難い………
いや本当に御利益あるのか分からないイベントがある。
だがそのお菓子にゃクジ番号が付いていて『運が良ければ豪華賞品ゲットだぜ!』なのである。
………この誘い文句に釣られたオバサン達が鬼のような形相で投げられたお菓子にかぶりつく。
否、勢いよく手と背を伸ばしウマイ棒や煎餅を我先にと、もぎ取るのである。
その姿は鬼より醜いのではないか。
あれは戦場。清廉な神社には不釣り合いな怒号と欲の張り合いは、まさしく戦場だ。
お菓子を我が手にと伸ばしたオバサンの手が隣にいた俺のメガネをはじき飛ばした恐怖は記憶に新しい。
ああ、癒されたい。
ふと視線を上げると、遠くのベンチに三橋が座っているのが見えた。
「三橋、三橋じゃないか!」
駆け寄る俺に三橋は驚きながらも呟く。
「やらないか」
「へ」
三橋はもう一度ゆっくりハッキリ噛みしめるように俺に言った。
「 や ら な い か ? 」
俺は三橋にホイホイ付いて行った。
そしてそこでアッー!!!!!!!!!!!!!!