阿部「三橋!年の数だけケツに豆を入れるぞ」

このエントリーをはてなブックマークに追加
782相撲部
パァンパァンと肌が激しくぶつかり合う音が耐えないここは、西浦高校相撲部。
最後の頼みの綱、野球部の三橋をスカウトしたことで三橋は相撲部で稽古をつけることになった。
稽古とは言っても数合わせの人材だ。そこまで厳しい練習をすることはない。この部に通うようになって数日経つが
本格的な練習はなく、準備体操や後片付けなどだけだ。俺はいつも通り三橋に廻しを着付けると、隅で見学しておくように言うと稽古へと戻る。
とは言ってもインハイにも出場危機なほど少ない部員だ。俺なんかはただガタイが良いと言うだけで入った。
エースの畠は勿論、1,2年の部員も俺よりガタイのいい奴が揃っている。この部では浮いた存在で3年と言えど
雑用係のようなもんだ。部員の勧誘も他のやつがやらないために自然と俺がやるはめになっていた。
三橋は廻し姿でいつものように正座をしてキョロキョロと見回している。それがいつもの風景だった――

稽古が終わると、今日は畠も、そして他の部員たちはいつも俺を残してさっさとシャワーへと向かうが、その日は違った。

「おい、三橋。今日はお前の稽古を俺らでみてやるよ」
俺と三橋が部の片付けをしていると、畠がそう声をかけてきた。

「で・・・も、オ レ・・・」
「三橋は数合わせなんだから必要ないっすよ」
俺が言うと畠が睨みつけるようないつもの目で見下してくる。

「お前、下っ端のくせに俺に意見か?いい度胸だな」
「そういうつもりじゃあ・・・」
「丁度いい。お前と三橋の稽古つけてやるよ。おい、たんまり<可愛がって>やれ」
それは合図だった。空気のような俺の存在には縁のない話と思っていたが部では昔から生意気な部員にはいわゆるシメがあるというのは聞いていた。
どんなものかは知らなかったが・・・俺と三橋の稽古?なんのことだ・・・・・・
そう思っていると、俺も三橋も後輩部員に手足をつかまれ、腰に巻いていた廻しを脱がされていく。

「ひゃぁっ・・・あ、あの・・・」
「おい、何すんだ!」
「だからお前と三橋の稽古だって言っただろう」
「稽古って・・・」
言う暇もなく俺の廻しは巻き取られ、フルチン状態にされてしまった。