三橋「やった!3キロ太ったぞ!」

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803fusianasan
>>795
「じゃあ、毎月……3回か? 宇宙人に、なるとして、なにが起こるんだ」
しかも。
「そういや今日って、5日じゃん。お前、その……今日は宇宙人の日、なの?」
自分の発言を冷静に振り返ったら、今日の俺は間違いなく三橋と同レベルの宇宙人サマだな。
こくこくと三橋は必死に頷く。なんか、せっせと回していた滑車を取り上げられたリスみたいな表情だ。
「そ、なんだ。それで、その、き、聞いとかないと、って」
聞く? なにを? 俺に?
無言で問いかける。なのに三橋はさっと俯くと、モジモジ内股をすりよせてだんまりになった。
ああもう! キモい! お前、なんでそうやって、いちいち行動がカマくせぇの?
と、ほんと、いつもなら思うはずなのに。
俺は、反射的に浮かんだ言葉を飲み込む。ただ、それだけしか浮かばなかったんだ。

カワイイって。

なんとなーく、じんわりと背中に汗が浮いた。
これは、あまり、いい傾向ではない、ような。
俺、もしかして、まさかして、その、恐ろしいことに、三橋のことを……?
という、かなりアワワな結論が浮かぼうとした寸前、俺の冷静さがちょっと待てよ、とストップをかけた。
俺は、結構頭の回転が速いほうだと思う。そんなマイブレインが、弾けて飛ぶぜ! という勢いで回転し始めた。
今日、明らかに三橋はおかしかった。その、妙に、ミリョクテキ、というやつな。
一挙一動が目に付いてたまらなくて、暇があれば側にいたくて、なんだか三橋の周りの空気がキラキラしてたんだ。
俺の正気と視力がおかしくなったのでなければ。
でも俺以外の人間が三橋に対する態度って、まったく同じだったと思う。
普段と違った様子の三橋がいたら、田島あたりは絶対に黙ったままでいられない。
それってつまり、三橋がおかしいんじゃなくて、俺が、お、か、し、い、と、か?
俺が、なにか、さ、れ、た、と、か?
衝撃で、自分でもビックリするほどひっくい声が出た。