>>170を待つ間に途中まで書いたやつがでてきたから落とす
中途半端だけどゲンミツにここまで
小学校の行事で飯盒炊爨に行ったときのことだ。俺と三橋は同じ班だった。他に3人いてオカズ係と飯炊き係を決めて役割分担しようってことになったんだ。
「グーットパー!」「グットッパー」「グットッパー」「わあ!」
円陣を組みグーかパーを突き出す。俺の手はグー。俺以外のグーは三橋だけだった。…最悪。拳を握り締め不安げに視線を動かしている三橋に俺はあからさまに顔をしかめた。
俺は自慢じゃないが家の手伝いなんてまるでしたことがない。多数派の方に混じって他の奴らにまかせようと決めていたのに。
「んじゃ頼むねー」
班長が飯盒と米袋を指差し俺と三橋に告げる。
「え、ちょっとーこれ最初どうすんのー?」
「その先、小川あったでしょ。他の班の奴も行ってっから! そこで研いでー」
「研ぐ???」
班長は言うだけ言うとテーブルの上で野菜を切っているオカズ班に戻ってしまった。何だよ。
きゃあきゃあ楽しそうに準備している他の奴らがすげーうらやましい。俺だけ取り残されているみたい。何だよ。てかどうしよう米。途方に暮れている俺に三橋がボソっと「あ、あの」と口を開いた。
「お、俺君、オレね研ぐのわかる よ。お母さん遅いときご飯の係りオレ、だから」
「マジで?」
絶対使えないと思っていた三橋の言葉に俺は驚く。しかしこいつがこんなに長文を喋るのなんてはじめてじゃないか。