田島「三橋!リコーダーの口とっかえっこするぞ!」

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84fusianasan
バイオハザードてきとうパロ
前回分は前スレ140


「やだ、阿部くん、阿部くんっ!!やだああ!!」
薄い酸素と腐臭で半ばを飛びかけていた阿部の意識が、三橋の声に引き戻される。
アンデッドに潰されるようにして床に仰向けになっている阿部からは見ることが出来ないが、三橋が駆け寄ってくるのを感じた。
「阿部くん、死んじゃ やだ!」
阿部の上に横たわる体が何度か揺れ、それから不意に視界が開ける。
グズグズと鼻を垂らしながら大粒の涙を溢す三橋がそこにいた。
「阿部くん!!」
阿部が名を呼び返す間もなく、ふわりと茶色い髪が顔の横を掠める。
ぎゅうと体を抱きすくめられ、右肩の傷の痛みが増す。
そんなことは阿部には気にもならなかった。
三橋の頭に左腕を、背中に右腕を回し、力一杯抱き寄せた。
「三橋」
「阿部、くんっ」
血と涙と汗でグチャグチャになった二人の傍ら、もう二度と動くことのない肉塊が、こめかみに風穴を開けて転がっていた。


とりあえずここまで。
学校いてくる。