Tama「Get out!」

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427fusianasan
「三橋、頼む、頼むよ!」
「え で、も・・・オ レ やったことない、し・・・」
「足りないんだ!どうしても出たいんだよ!な、頼む!」

ここは西浦高校相撲部、部室前。
次のインターハイ、部員のケガにより出場人数の足りなくなった西浦相撲部は出場の危機だ。
部長であるオレはなんとかして部を出場に導かなければ・・・俺は今年で3年、最後のインハイ。
是が非でも出場したい。そこに野球部の三橋をスカウトというところだ。
既に他の部のやつと他の野球部員全員に断られた。もう三橋しかいない。ほっせーが関係ない。
人数さえ確保できれば、俺はそれでいいんだ。

「頼むよ!もうお前しかいねーんだ!」
「そんな・・・こと言われても オレ、困り ます・・・」

そりゃそうだろう。誰が素っ裸に回し姿でケツ出す試合なんかに出たがるもんか。
他のやつだって何だかんだと理由付けはしてたが結局相撲なんか恥ずかしいと思ってんだ・・・

「マワシが嫌なのか?」
「ま・・・わし・・・?」
「それなら心配ねえよ!お前に絶対似合うって!」
「で・・・も・・・」
「よし!決まり!じゃあ早速練習だ!野球には俺が話しつけといてやるから!」

早速三橋を部室に入らせ、まわしの着付けからだ。

「じゃあ三橋、まず脱いでこれを巻こうぜ」
「へっ・・・」

キョドっているが無理もない。最初は誰だって恥ずかしいもんだ。