「満足してんなよ」「は?」「してんの?満足」
どういう意味だ。スクイズじゃ駄目ってか。でもあれは監督の指示だ。
スクイズの指示出されるようじゃ駄目ってことかよ。
そりゃ、スクイズ以外の指示だって出されたかもしれないな、お前だったら!
「あれに見えるは西浦高校野球部不審者四天王の三橋!三橋廉じゃないか!!!」
土煙をあげて三橋が俺にかけよってくる。
次の瞬間、シャツの襟を掴んだ三橋は盛大に俺を空中にぶん投げた。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおいいいいい!!!その程度か!花井ぃいい!
貴様はその程度かぁああああああああああああッ!!!!」
「空中元素固定装置!!!空中元素固定装置をください!!!」
俺は空を切りながら高く高く上がっていく。まだ止まらない。ちょ、どこまで飛ばされんの。
「その程度で」
いつの間にか俺の背後に飛翔していた三橋が俺の肩を掴む。
「その程度でARCに勝てると思ってるのかぁあああああああああああああ!!」
三橋のムチムチした足が俺のみぞおちにクリーンヒット。
「がふっ!」
地面に顔から激突した俺の頭を三橋がバットで叩く叩く叩く。
「その程度で甲子園出れると思ってんのかぁああああああああああ!!!
甲子園なめんなハゲぁぁああああああああああッ!!!」
死ぬ。これは死ぬ。意識が遠のいていく。三橋はようやく手を止め呟いた。
「お お母さん が、北、の、甲子園で、待ってる、よ」
「シンセサイザぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
やっぱSS書くのって難しいから職人カモン