三橋「お昼休みは ウキウキ fucking」

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115fusianasan

頭、ぶつけた。
痛い。
何度も引き裂かれた下半身よりもおれはそっちの痛みに気をとられた。
つむじがジンジンする。

「お前、何度目だよ、次俺に代われ」
「やべえ、マジやべえ、これ超いいわ」
「ぶはっ、んだコイツ、今の声聞いた?豚みてえ」

周りの男の人達が大きな声で笑ってる。おれを見て、笑ってる。
狭い車内が笑い声でいっぱいになる。
「なあ、そいつちょっと起こして。顔にぶっかけてえ」
おっいいねえ、と誰かが言って、ぐいっと腕を引っ張られて起こされた。
ぬちゃ。
生暖かいものが顔にかかる。少し遅れて、咽返りそうな臭いが鼻をつつく。
だけど、それを拭う気力はもうとっくの昔にどこかへ消えてしまっていた。
「次、俺ね」
誰かそう言った直後に、再び肛門が押し開かれる。俺はもう黙ってそれを受け入れた。

今日は少し家に帰るのが遅くなっただけだった。