阿部「三橋!オレの作ったバイブはどーよ」

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76かけおちんこ
前スレ>>945
前置き長くてゴメンナー
早くみっはみはでぬっこぬこにしたいのにピョアになっていくフシギ
※阿部視点ゲンミツに注意


駅についた途端、ホームが人でごったがえす。
トロくせえ三橋が心配だが、さすがにこんなとこで手を繋ぐわけにはいかねえ。
「おい、はぐれんじゃねえぞ!」
「わか った!」
ホントにわかってんのか。あっぷあっぷ言いながらどんどん流されてく三橋の腕をぐいっと掴んで、なんとか引き戻す。
・・こいつ、やっぱなんか間違ってる気がする。ボールより重いもん持ったことねえのか。
三橋に気付かれるとめんどくせえから、バレないようにまたひとつ溜め息をついた。



乗り換えた電車はボックスシートになっていて、俺ら以外にほとんど乗客はいなかった。
なんだかんだバタバタしてたから、ようやく腰を落ち着けられる。良かったぜ。
三橋も慣れない人混みに疲れたのか、並んでシートに腰かけるとくてんと肩に頭を乗せてきた。
「すぐ着くから寝んなよ」
「眠くない、よっ」
三橋ががばっと頭を上げて、目をキラキラさせて俺を見上げてきた。
なんだこの、遠足みたいなウキウキ感は。お前、家出してきてんだぞ?
俺の心配をよそに、三橋は新しい生活が楽しみで仕方ないらしい。そりゃ、俺だって楽しみだけど、それにしたってもうちょっと、なんかねえのかよ。
「これからずっと、一緒 だね」
俺の気を知りもしないで三橋が笑う。
俺の中の不安と緊張と少しの苛々が、三橋のいつものキモイ笑いで薄れていくのがわかった。
「ああ」
カーテンを閉めて、肩を寄せる。
いつも以上にニヤけたツラを引き寄せて、今日初めてのキスをした。