阿部「俺らは無邪気に常識を飛び越えていく」

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345かみさまの贈り物2
前スレ>>26のミニスカコラで滾ったZEEEEE
前回のはwikiにあると思う

*エロなし注意

あれから封印していたスカートをひっぱりだして、三橋はどこか嬉々として身につけている。田島が側で興味深そうに覗き込んではヘエヘエ!と高い声を上げていた。
「オレが着たらきっとオエーってなるだろうけど、なんか三橋が着てっと違和感ねえなあ。なんで?なんで?」
三橋は田島のあからさまな視線から逃げるように尻を押さえて後ずさりする。
「に、にあって、ないよ!オレ男だ、よ!すね毛ボーボー、だよっ」
「それっぽっちでボーボーとか笑えるんだけど!」
まるで小学生の会話だ。
オレは呆れながらもそれを横目にマスクをかぶる。しゃがんだ姿勢で少し高いマウンドから三橋を見ると、ちょっとの角度で下着がちらちらと見える。
もちろんブリーフだから何の感慨もないが、それでも変な感じがする。
見てはいけないようなものを見てしまった後味の悪さみたいなものが残る。
ハイソックスから伸びる白い太ももが揺れて、一瞬あほのようにそれを見てしまった。理性ではあれは三橋だと分かっているのに、自分の浅はかな性欲がうらめしい。
おれは男だ。いつも怯えててマウンドでしか自己主張できない男なんだ。
「じゃあ10球だけだぞ!」
オレの声に三橋はぶんぶんと頭を縦に振っている。
なぜこんなことをしているのかというと、田島と三橋が部活の終わる頃になって「特訓したい」と言い出したからだ。
特訓の意味がわからなくて話を聞くと、どうやらあの「神様の贈り物」を使って試したいことがあるんだそうだ。
どういう仕組みか分からないが、ありえない速度を持った三橋の球をもう一度受けてみたいという気持ちはあった。あんな格好だから公式試合には出られないが、あのボールを受けることは、将来の三橋の球を受けているようで少しの感動もあったのは事実だったんだ。
しかしなかなか三橋はピッチングフォームに入らない。
三橋の視線を辿ると、田島がフェンス越しに誰かと話していた。
しばらくしてグラウンドにでかい男が入ってきた。
どこかで見た顔だと思ったら、あの崎玉のキャッチャーじゃねえか。
オレは立ちあがって田島と三橋をきつく睨む。
「どういうつもりだ!なんでそいつがいるんだよ!」
「試合の後メルアド交換して連絡取ってんだ、なー!」
田島は能天気に笑ってそいつの背中を叩いている。お前はあれか。行く先々で仲間を作っていく冒険王か。
三橋の方も距離を取りつつも笑って会話に混じっている。