「三橋、本日2008/01/11(金)より射精停止が決定した」
「…え?何?ちょっ…い、嫌だよ…何する、の」
「これより12時間に渡って射精を我慢し待機せよ」
「えぇ!?む、無理…ちょっと待って、あ、阿部く…待って…!」
ガチャンって扉の閉まる音、薄暗い室内、続けざまに無情にも施錠をかける音が耳へ届く。
ベットの上であられもない格好をしているオレを一人残して、阿部君は外出してしまった。
訳が、分からない。
射精停止って、何だろう。不安と体に渦巻く熱の所為で視界を霞ませていた涙がまたぶわっと広がった。
こんなにもぐしゃぐしゃの顔で必死に止めたのに、行ってしまった阿部君は、ひ、酷い奴だ。鼻水が口に入って汚い。
溢れる涙を拭おうとして手を動かしたけど、ベッドサイドにガムテープで固定されているそこはいくら動かしてもびくともしなかった。
そうだ、今、オレは拘束されてるんだ。しかも全裸で。
頭を垂れて下を向くとオレの目に痛々しいほど膨れ上がった自分のちんこが見える。顔と一緒でべとべとで、汚くて、でも凄く触りたい。擦ってもっとベトベトにしてしまいたい。
まだオレはイってないんだ。中途半端に触られて阿部君に放置されたそこは、下腹部に熱が溜まって出したくて出したくて堪らなかった。
阿部君は出かけ際に何て言ったっけ、12時間?我慢しろ?そんなの、無理に決まってる…!無、理!
「は、はぁ…っあ…あ、うぅ」
制服が散らかり放題になった部屋にオレは一人。
さっきまで阿部君がいじっていた黒いイボのついたちんこ型張子も足元に転がっているけど、それは見ないふりをした。いや、したかった。
駄目なんだ、今エッチなものを見てしまうと余計に腰がムズムズしてきてしまう。
辛うじて自由な両足を、太股同士を擦り合わせて何とか我慢しようと頑張った。逆効果だった。挟まれた玉がも揉まれて少しの刺激でも泣きたくなった。
赤くなった先っぽからじわじわと液が滲む。それでも精液を出すにはまだ至らない。
「ん、んっ、ん」
きっと阿部君は半日帰って来ないつもりなんだ。一度言い出したら絶対に止めてくれない、阿部君はそういう人なんだ。
首振る投手は(ry と事あるごとに、まるで縛り文句のように聞かされて早数ヶ月。
オレはすっかり阿部君には逆らえない体になってしまっていた。
今までも突然閃いたように『三橋のしっこで炊いたご飯が食いたい』とか『三橋の生尻を叩いて真っ赤にさせてみたい』とか、
HENTAIチックな無理難題を押し付けてきた阿部君は、きっと真性の、HENTAIさんなんだと、思う。
それでもこんな事は今まで無かったのに、途中で止めるなんて!酷い、酷いよ阿部君。