ハムスターと聞いて何となく書いてみた↓
「ほら、餌の時間だぞ」
机の上に置いた水色のプラスチック製筒型玩具(狭い場所が好きらしい)の中で遊ぶ小動物へ話し掛けると、
そいつは慌てたように小さな足をもごもごさせて、尻から後退しつつ筒の中から抜け出る。
円らな真っ黒い二つの瞳、金色がかった茶色の毛質を持つハムスター。名前はミハシという。
つい先日ペットショップで売れ残っていた所を救助宜しく購入してやったのだが、ミハシは何時まで経っても未だに俺に懐いていない。
ご主人様である俺の事を怖がっているのかビビっているのか。
目が合う度に『ヂッ!』と、まるで虐められっ子のような処女のような蛇に睨ま(ry のような態度で驚かれるので、
いい加減俺としてはフルボッコしてやりたい気分悶々でここ数日が過ぎた。
そんなミハシが現在唯一俺に気を許す時間。
――そう、餌の時間だ。
ハムスター用のヒマワリの種がいっぱいに詰まった袋を机の上に乗せる。
とうのミハシはというと、餌の時間だという事が分かっているのだろうか。
おどおどとしながらも着実に俺へ近付き、期待に溢れた瞳で袋を眺めている。ミハシはこのヒマワリの種が大好物なのだ。
「………」
飯の時だけ近付いて来るその都合の良さに、少々物悲しい感情が胸へ流れるがそんなのキニシナイ!(・ε・)!
掌へざらざらとヒマワリの種を乗せ、まずは一つ。
指で摘んだそれをミハシの口元に差し出した。