しっこ注意
夢に反応したあの俺もう寝たかね
「あべくん」
名前を呼ぶ声に切羽詰まった色が混じって来て仕方なく意識を覚醒に向ける。
頭を掻き回す指と、手の先にあたるひざ小僧の骨ばった感触を知覚した。
「阿部君、起きて。オレおしっこ漏れちゃうよ」
ああ、そりゃ大変だな。
ぼけた脳みそはなかなか回転が上がらないが肘をついて腹ばいになり目の前の太腿に頬を乗せる。
カバのようなあくびをもらすと三橋のふとももがぴくりと反応した。
「あの、あべくん」
分かってるよ。昨日約束したもんな。
そのために寝る前に水がぶ飲みさせて、トイレ行かずにそのまま寝かせたんだ。
すべすべした肉の上を顎で撫でながら股の中心、いじましく半端に膨らんだチンコへと移動する。
毛は薄い癖にむわっと独特の臭気。指を添えて皮をずらしその奥の頼りない色したつるつるの亀頭に唇を添える。
「ふぃ、もれ 漏れちゃう、よ」
そりゃ勿体ないな。
半ダチのチンコをなるべく奥までくわえると、肘の角度を狭めて調整する。
中で沿わせた舌を竿に押し付け舌の根本に力を入れると窪んだ舌と竿の間で圧が抜け真空っぽくなる。
「う。あ」
出せよ、ともう一度合図すると肩に手がかかりぶるっと三橋の腰が揺らいだ。
気の抜けるような頼りない声と濃いションベンが漏れ出してオレは充足感に満たされる。
あべくん。あべくん。
馬鹿みたいにオレの名を呼びながら、喉の奥にションベンをぶちまける三橋。
下を向けないまま放たれる液体が上あごをくすぐりむずむずする。
おわり