>>895・・・数日後。
ああは言ったものの、具体的にどうすりゃいいんだ。俺は三橋とは面識もねぇしなぁ・・・
とりあえず三橋を見かけた街に張ることにした。
・・・ん?あれは三橋じゃないか。やっぱりこの通りで何かやってんだな・・・
「おじさ ん、マ ッチ いりません か・・・?」
さっきから街行くオヤジにマッチを売ろうとしている。何なんだ?
おっと・・・三橋が壁に寄りかかって眺めている俺に気づき、近づいてくる。
「お兄さ ん、 マッチ 買って くれません か・・・?」
「いくら?」
「1本1000円・・・です・・・」
高ぇ!が、中村の言っていたマッチ売りの少年ってこのことだよな・・・
とりあえずどんなもんか見てみないと何もできねぇ。買うか・・・
「分かった・・・買おう」
「あ ありが と ござい ます・・・じゃぁ・・・つ 付いてきて・・・」
三橋に連れられて来たのは立ち並ぶビルとビルの間だ。狭くて暗いぜ・・・
こんなところで何やるってんだ?
「1000円・・・前 払いです・・・」
1000円を渡すと、マッチを手渡された。これがマッチか・・・いたって普通のマッチじゃねぇか・・・?
「じゃ あ・・・マッチ に 火を つけて ください・・・」
言われるがままにマッチを擦って火をつける。