「うへへっ三星男子写真集までもうすぐだー!」
「お前、毎日楽しそうで何よりだな。出来上がったら俺にも見せろよ」
中村は盗撮が・・・いや、カメラが趣味だ。
数ヶ月前か校内の男子を撮りまくり写真集制作に意気込んでいる。
今日もカメラを持ち校内を歩き見かけた男子を撮影している。
「ん?」
「あ?」
「俺君、あんな男子見たことある?」
「・・・さあ、ねぇなぁ。」
見かけない男子が廊下を歩いてきてすれ違った。軟弱そうでヒョロいが俺の好みだ。
「なかなかのケツしてんじゃん」
「一応撮っとこっと!おーい!」
中村が声をかけるとその男子が軽く振り向いた。パシャ!
・・・翌日・・・あの男子が気になり、探しているがどのクラスを当たってもいない。
「はぁ・・・手がかりはこの写真があんのに・・・どのクラスにもいないっておかしくないかな?」
「転校生でもないみたいだしなぁ。なあ・・・中村・・・もしかして、それ幽 霊・・・じゃねえよな」
「まさかぁ・・・あははは・・・でも俺聞いたことあるよ・・・放課後に出る幽霊の話」
「怖ぇこと言うんじゃねぇよ!」
「いや、昔虐められた生徒が放課後になるとフラフラ廊下を歩くって・・・噂あるじゃん・・・もしかして・・・」
「やめようぜ、幽霊なんて噂だ!」
その日はそのまま放課後を迎え、中村は写真集の準備があるとさっさと帰ってしまった。
俺はあの写真のヒョロい男が気になり、放課後も探すことにした。