阿部「三橋、1000回ザーメン出してやる」

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871セクサロイド384解
すごく長くなってしまった事を今更後悔している。あともう少しで終わる予定
※人外パラレル 生三橋死亡ネタ  欝注意
※未来某所にて

「…」
この沈黙の間、男には機械仕掛けの時計の針がやけにおおきく聞こえた。
息を呑む音さえ立てられない緊迫感。大したことはいってない。
だが、博士から発せられる空気が痛いくらいに冷たいものに思えた。
「お聞かせ願いたい。貴方の全てを。」
「日記が全てだ」
「いや…誰かに読まれる可能性のある日記に全て記されているとは思えません」
男へ博士の静かな視線が向けられる。
「知ってどうする?時空法に触れているから、オレを捕まえるために聴取する気か」
嘲る様に口を歪めた博士に対し、男は首を横に振り真面目な表情で答えた。
「私の役目は違法者を取り締まる仕事ではないので、そのことについては言及いたしません。
 それに貴方の事は国の機関を使えば知ることも出来ましょうが、これは私の趣味ですので」
これは男にとって本当の事であった。
仕事上色々な人間に出逢って聴取を行なってきたが、皆それなりに事情をもつ者ばかりであり、
それを知って事件についての観点を独自に分析するのが、いつの間にか趣味となっていた。
知られるのことの少ない真実を得る喜びといえようか。それとも職業病であろうか。
「変わった趣味だな」と皮肉を言いつつも、阿部博士もそれについては理解しているのだろう。
鼻を鳴らし、「まぁ、いい…」と仕立ての良いジャケットから1枚の写真を取りだすと、抑揚のある口調で語り始めた。
「オレはこれまでに大きな間違いを2つしてしまった…」