阿部「三橋、1000回ザーメン出してやる」

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438陽だまりのミハシ
あらすじ:お手伝い人形のミハシは寿命が近い***と穏やかな暮らしを送っていました。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1196877581/241

そもそも人形に「考える」ような機能はいらないんだ。
主人に命令された仕事をこなすだけでいい。それがどんなものでも。
なのにオレは、何かに妙な違和感を感じていた。
でもそれを形にすることが出来なくて、何が分からないのか、わからない。

6日目。
その日は朝から雲が出ていて、時々遠くから雷の音が聞こえた。
ぼんやりと庭を見ていたら、畑の方で小さな白いものがちらちらと動いていた。またあいつだ。
気がつくとオレはそれを追いかけて走り出していた。
ああ、こんなことしてる場合じゃないのに。

森の中はとても走りにくい。うさぎはどこへ行ったんだろう?
しばらく進んでいくと地面が崖になっていた。これ以上は進めない。
すぐにも雨が降ってきそうな空を見上げてオレはため息をついた。
ぱっと周囲が一瞬明るくなる。
直後にどん、と大きな音が響き渡った。
落雷だ。どうしよう、早く家に戻らないと。
また雷が光る。
それは、すぐそばに生えていた木に落ちた。