三橋「AVに出たら野球できなくなっちゃう、よね?」
田島君考える
さっきちょっと話しただけじゃなんか物足りなくて、帰りも中村先輩教室の前通るかなって思って、廊下に出ようとしたら三橋がオレの席まできた。
「あ、の…田島君」
「ん?」
「えっと…、さっきの人、なんだけど」
「うん」
廊下の方見ながら三橋が話すのを聞いてたけど、なんだか埒が明かなかった。
「中村先輩、だっけ?た、田島君、仲いい、の?」
「うん、この前球技大会あったじゃん、お前休んでた日。あん時に話しかけられてさー、4番の子だよねーって」
「そ、そうなんだ…」
「そんでちょっと話ししてさー、メアドコーカンしたんだー」
「そっか…」
三橋がぎくしゃくした感じで頷いてると、ちょうど中村先輩が友達と一緒に教室の前を通る。
手を振ったらオレに気がついて、友達とこっちの方見てなんか話しながら手ぇ振ってくれた。
けど、あー、もー、行っちゃったじゃんかー。タイミングわっりーの。
「ちょーかわいくね?なんか雰囲気エロいし。アレでおっぱいでかかったらサイコーなんだけどなー」
「かっ、か、かわいく、ないっ」
「は?」
ぷいって顔背けて三橋が自分の席に戻る。なんだアレ。
しばらく三橋の方見てたけど、なんかキレてるみてーで三橋は頬杖ついてずっと窓の外を見てた。