合宿最後の日。
眠る三橋を置いて部員達は、夕飯の買出し、山菜採りと、それぞれに出かけていく。
三橋君を頼むよ。
モモカンにそう言われ、俺は一人合宿所に残ったわけだが。
頼むよと言われても、当の三橋はグースカ寝ていて、起きやしねえ。
テレビもないようなこんな山奥の合宿所で、俺は何をしてりゃあいいのか。
仕方ないので荷物の整理でもしようかと、眠る三橋の傍らに腰を下ろした。
規則正しい三橋の寝息に混じって、時折聞き取れないような声が聞こえてくる。
寝言?う、んん・・・、と吐き出す小さな声はまるで喘ぎ声みたいだ。
なんだこいつ、女みたいな声出しやがって・・・
そっと近付いて顔を覗き込む。
眠ってる三橋の顔は、いつものブッサイクな困り顔と違って、意外と整って見える。
退屈だった俺はちょっとしたイタズラ心で、三橋の鼻を摘んでみた。
しばらくしーんとしていたが、やがて息苦しくなったのか、三橋はぷは、と口をあける。
薄く開いた唇から、きちんと並んだ白い歯が見えた。
涎を垂らしていたのか、唇は少し濡れていて。
>>102のコラでパンダアンダーのやつから夜這いっぽいのを想像したんだ。