三橋「みっはみはにしてあげる〜♪」

このエントリーをはてなブックマークに追加
437緊縛マスターへの道
部活の帰り道、部の奴らとコンビニに寄る。いつも通りの光景だ。そういえばもう売ってたっけ、週刊ベースボールの発売日をふと思い出したオレは入口からすぐの雑誌売り場に直行した。斜めに陳列されている雑誌の群れをくまなく見てまわるものの目当ての雑誌は見当たらない。
売切れか。それとも入荷すらしてないのか。本屋まで出ないとダメか。
軽く舌打ちをし、ドリンク売り場に移動しかけたオレの目に気になるタイトルが飛び込んだ。

『ザ☆緊縛』
吸い寄せられるようにオレはその雑誌を手に取っていた。

テカテカした光沢のある表紙には黒を背景にセーラー服姿のアイドルじみた笑みを浮かべた女がしゃがんでいる。着衣の上から青いロープで縛られており幼さの残る笑顔と相俟って何とも倒錯的だ。
それでもどうにかグラビア雑誌といえなくもない写真だったが『監禁』だの『調教』だのの文字が毒々しい書体と色で、写真の上を陵辱するように覆っていてそれが鮮烈にエログロさをかもし出していた。