阿部「三橋!お前のザーメンでフルーチェ作らせてくれ」

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697fusianasan
※乙一の陽だまりの詩パロ
改変あり、エロくなるかどうか分からない

生まれた日のことはよく覚えている。
ずっとずっと昔の、まだこのちいさな家に人間が住んでいた頃の話。

目を開けて上半身を起こす。
オレは台の上で寝ていた。
ここはどこだろう。
なんだかいろんなキカイがちらかった広い部屋だ。
そばには椅子に座った男の人がいる。
その人はオレを見て笑みを浮かべた。
「あ、あの、あな、たはだれ、ですか」
なんだか言葉が上手く出てこない。
男の人は椅子から立ち上がって、俺の手をにぎる。
「おはよう、誕生おめでとう。」
そしてオレは、男の人とオレの正体を知る。

男の人は、この世界にわずかに残された人間の一人だった。
大きな争いと原因の分からない病気のおかげでこの世界にはもうほとんど人間が残っていない。
男の人はその病気にかかっていて、残り少ない命を抱えていた。
そしてオレは男の人に作られたキカイの人形。
男の人の世話をするのがオレの仕事。
「俺の名前は***。おまえの名前は、ミハシだ。」