阿部「三橋!お前のザーメンでフルーチェ作らせてくれ」

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410すずめみはし(代理投下)
※性的な展開よりも動物を愛でたい枯れた俺ら向き注意
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1196530869/438
>>955,957,968

「ルール、とか知りたくて、すっごい言葉の勉強、したよ!」
みはしは無邪気な子供のようにニコニコと目を細め、募った感情が抑えきれないみたいに
「そいで、落ちてるチラシとか、読んだりした!」
と矢継ぎ早に捲し立てる。それを聞いている内に、何だかジワジワと罪悪感が沸いてきた。
(『3歩歩けば忘れる鳥頭』だとか思って悪かったな…)
何も考えてないように見えて、みはしなりに色々努力しているのだ。
「阿部くん、自転車のカゴに や、野球の本 置き忘れて。」
「あ?」
「リ、リトルシニア…なんとか協会の こーしき? 野球入門…て、」
「おお、よく知ってんじゃん。」
まさかみはしから そんな懐かしい書名が出てくるとは予想外で、思ったままを口にしたら
ウヒッ、と時々見せる奇妙な三日月目で照れた。
「風で捲れて…たカラ か、勝手にカゴの上 乗って読んだ…」
話題に出してから、明らかに『しまった ! 』という顔をして、最後にはゴメンナサイ…、と
消え入りそうな声で言葉尻を小さくしていった。

言われて薄らと1年程前の記憶が蘇る。
確かに中学生の頃、2つ下の後輩に貸す為に その本を持ち出したコトはあるが…問題は
そこじゃない。何故みはしが家にやって来る前の出来事まで知っているのか。

不思議に思い、探るように みはしを見つめる。
「(*゚◇゚)?」
(…やっぱ、なんっも考えてなさそうなんだよなぁ。)
あの入門書は、シュンもシニアに入った頃に配られたから持っている筈だし、同じように
自転車の前カゴに置き忘れるという状況があってもおかしくない。
みはしは先程もシュンと自分の声が似てると言っていたし、見間違えたのかも知れない。
顔がソックリだと近所の爺婆にも よく言われる。
そもそも みはしは記憶喪失なのだから、知るハズもない過去の光景だ。